宇宙剥奪。

2003年4月20日
曇天の日曜日、小雨降る中
飼ってる猫を歩いて5分の病院へ連れてゆきました。

この一週間、ヤツはいわゆるハツジョウキで
ほんとに気を遣う日々でしたが
今日と明日で、ヤツをそういう感情に
駆り立てる要因そのものを
無くしてしまう手術をするのです。

シーズン中にもやっぱりピークがあって、
それまではカリカリしていて精神的にも
もの凄くハイで、よく噛み付いたりしました。

でもピークを過ぎたらだいぶ落ち着いてきたようで、
なんだかシーズンに入る前よりずいぶん
甘えてくるようになり
性格が優しくなったような気がします。

子供から大人になる過程だろうか、
これが自然の摂理というものか、
と妙に感心していました。

が、

私はそれらを剥奪します。


病院はとても良心的で、先生も
ありとあらゆる質問に丁寧に答えてくださいます。
「今から、そうですね、大体13時までには
 血液検査を終えて腎臓や肝臓の状態を調べます。
 そのうえでどういった薬を使うかを検討します。
 
 15時〜16時に手術を行います。
 麻酔は人間と同じものを使用します。
 どういう手術かというと
 (ホワイトボードに絵を描きながら)
 おへその下にメスを少し入れて、それから・・・」
 
私は全部は説明できませんが
とにかく非常にわかりやすく教えてくれました。

要は、全部とっちまうのです。

これ以上わかりやすい説明もありますまい。

私:「なにか手術後に変化することはありますか」
先生「そうですね、個体差はありますが
   性格がやはり多少変わります。
   発情したりすることで受けていた
   本能的なストレスがまったく無くなるので、
   性格がぽわ〜〜んとします。
   よりペットらしくなると思います。」

わたしはその「よりペットらしくなる」という
言葉に思いのほかショックを受けました。
避妊させようがさせまいがペットはペットなんですが、
なんだかね・・・。
本能的なストレスは、私も含め多くの女性が
経験していることだと思います。
私はPMSが本当にひどくて、
仕事や人間関係に支障を来たすことさえあるのです。

趣味は変わるわ、挙動不審になるわ、
自己嫌悪に陥るわ、人の言っていることが
聞こえにくくなるわ、
理解能力・判断力、さまざまなものが低下します。
PMSを挟んでの躁鬱の差に、くたくたに疲れてしまいます。

PMSの最中は本当に
「子供なんかいらない、とれるもんならとってしまいたい」
とブルー・ブルー・ブルーです。
(大島弓子の漫画にそういうストーリーがあったなぁ)

でも実際行動を起こさないのは
いざ生理が終わってしまえば、そんな真っ青な日々を
コロリと忘れてハツラツとした性格になることを
わかっているからです。


生殖器をとる・とらないの発想をするのは
この世で人間だけかしらん。


思いのほか凹みました。

病院に行く前は、
「明日のナージャ」とか「鉄腕アトム」等の
日曜朝アニメについて
書きたいな、とか思ってたのですが。
また今度。

追記:17日に書き込んだはずの日記が消えて
   しまっている・・。
   どこいっちゃったんだろう??

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